
「笑う警官」の続編、読みました。
「笑う警官」同様、北海道警の内部に蠢く不正に、佐伯、津久井、新宮、小島が巻き込まれていきます。きっかけはタイトルにあるとおり、警察庁からきたイケメン監察官による生活安全部に対する特別監察。
4人+イケメン監察官が、悪に立ち向かうといった純粋で無邪気な正義感ではないところが、人間っぽいリアリティがあります。佐伯にとっては過去の清算、津久井にとっては「百条委員会」で証言した意地、新宮にとっては敵討ちと自分に対するケジメ、小島にとっては正義でありちょっとした興味のようにみえます。
前半は、複数の事件が並行して起こり、それが交錯するようなしないような繊細さでストーリーが展開されます。警察事情や札幌薄野が丁寧に描写されている点も、リアリティをもって読めます(多分、正しく描写されているのだと思います)。伏線の張り方も、最後に読み終わって「これだったのかー」とちょっとヤラレタ感ある巧さ。
でもちょっと残念なのが、最後が大雑把な点。刑事物らしく大捕り物になっていて、それまでイケメン、クール、知的眼鏡系の監察官が
撃て。かまわない。ぼくを気にするな。撃て。
気にするな。撃て。きみたちを、信じている
とか言っちゃうところ。いつのまにか「太陽にほえろ」「西武警察」仕立てに。監察官、そんなキャラじゃなかったはずなのに・・でも、そういう意外性にヤラレちゃう女子もいるのかも、と思ったり。映像化することを意識してるのかなー、とも邪推したりしてしまいます。
後、最後の行。ちょ、それはないんじゃないかなー(一応隠しておきますね)。前半は緻密なのに、後半が大雑把なのがちょっと残念、という印象の一冊でした。
もちろん普通にオモシロイんですよ、すごく。
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意外な展開! 爽子が風早に(もしくは風早が爽子に)告白して、イイ感じに収まるというのは、まったく予想通りだったのですが、そこで完結しないとは!
告白したepisode 40「これから」の後は、episode 41「祭りのあと」。学校祭の打ち上げで、付き合い出したことがクラス全員の知るところになり、爽子と風早がみんなの祝福を受けます。そして浜辺でのストロベリータイム。episode 42「爽子とくるみ」は一夜明け、付き合い出したことが、学校全体の知るところに。くるみが気になる爽子、おもしろくないA組過激派女子、くるみはどう出るのかが気になるところです。雰囲気、くるみは爽子 擁護派のように見えますが、、、 龍、ピン、千草、ジョーたち脇組が、脇組なのに、微妙にストーリーを左右しているところがオモシロいんですよね。
この後の続きは、巻末に
また、新しい関係になった爽子と風早には、新鮮で楽しいことがこれからたくさん起こる予定です・・
とありますが、どんな風に続くんだろー? 気になります。人気作だからムリに長く引っ張る、みたいな出版社都合じゃないことを切に願います。逆に、主人公2人のハッピーエンドのあと、最初のフレッシュさを保ちつつ、うまく話を続けることができれば、それはそれで少女コミックの新境地かも!?
爽子・風早中心のストーリーから、ちずちゃんと龍とか、あやねちゃんと**とか(ピン?)のストーリーに移り、最後は、仲良し3人組が、それぞれのパートナーと、それぞれの道を志して卒業みたいな感じであと20巻くらい続くのとかどうでしょねー
*
・・私
・・全部なんだよ・・
風早くん
・・全部ほしいんだよ・・
言われてみたいなー
いまさらですが「秒速5センチメートル」、DVDで見ました。
「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3篇を通じて、遠野貴樹と篠原明里(と澄田花苗)の成長、苦悩、葛藤が描かれてる傑作。もし、アニメに純文学というものがあるなら、この作品を是非一押しにしたいと思います。
ジャパニメーションという造語ができるくらい日本のアニメーションはクオリティが高いのですが、それがロボット系、アクション系、萌え系が多いのはちょっとガッカリな気がしてました。もっと純文学的アニメーションがあってもいいはず。最近でそれに近いといえば、日テレ深夜枠で放送されていた「青い文学シリーズ」なんかがそれにあたりそう
(純文学とは何か?とか、活字だって純文学が少なくなっている、という話はちょっと横においときますネ)
第3篇のタイトルにもなっている「秒速5センチメートル」は、桜の花びらの落ちるスピード。第1篇の「桜花抄」で小学生の篠原明里が遠野貴樹に伝えます。第2篇の「コスモナウト」では、澄田花苗が、JASDAのトラックがロケットを積んで移動するスピードは時速5キロメートルであることを伝えます。第3篇、遠野貴樹は、3年間付き合っていた女性から「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と別れを告げられます。3篇とも、距離を絡めた一言が、遠野貴樹を揺さぶります。この辺りの構成、良く考えられているなーと思いました。
あと、桜の散る様子、夜の雪景色、種子島の海と空など、絵の描き方はアニメーションの域を超えて、実写以上の美しさ。エンディングテーマ、山崎まさよし「One more Time, One more Chance」もぴったりマッチ。
いろいろ見どころアリでしたー







