
「空気人形」、見ました。あたたかくて、せつない、胸が苦しくなる、そんな映画。
ストーリーは、人形が心をもって、人間に恋をするという、古今東西で使われる設定。でも、「空気人形」がちょっと違うのは、心を持ってしまう人形が、性欲処理の代用品、いわゆるラブドールだったこと。決して人目に触れない場所から外に飛び出し、人の世界のたくさんのキレイなものに触れ、いろいろな人と出会い会話をし、人を好きになり、人でない自分そして代用品の自分を哀れみ、、、そして決して思うとおりにはいかない結末。続きは映画館で。とても、せつないんです。
そんな空気人形、ラブドールを演じるのがペ・ドゥナ。ドールっぽい外見も役柄にぴったりだし、仕草や話し方のコケティッシュな感じ、純真さと同居する壊れやすさみたいなものも、「空気人形」の世界観そのものだなーと思いました。
BGMで流れる音楽もほのぼの。脇を固めるキャストもほのぼの。それと、劇中で吉野弘の詩 「生命は」 が登場するのですが、これ、予習していくといいかも(オフィシャルサイトに載ってました)。自分のことを「からっぽ」だと思っている主人公の空気人形、でも「からっぽ」でも、世界と関わりを持っていないと思っていても、人は誰かの虻なのかもしれないし、風なのかもしれない。良い結末ばかりとは限らないけど。
やさしくなりたい、って思う映画でした。
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