#book 伊坂幸太郎『終末のフール』
5年後の隕石衝突を宣告される人類。ハリウッドムービーのようにヒーローが登場する訳ではなく、人々は、パニックし、あるものは略奪し、あるものは自殺を選ぶ。それから2年。あと3年を残すところで世界は、つかの間の平和な時間を迎える。(ちなみに2010年9月9日は明け方、2個の小惑星が地球に最接近します、ほんとの話)
そんな小康状態でのショートストーリー 8編。後3年で、復讐を遂げようとするものがいたり(「籠城のビール」)、子供を産むかどうか悩むものがいたり(「太陽のシール」)、恋をしたいと思うものがいたり(「冬眠のガール」)。非日常の中をそれぞれが日常をどう生きるか、ハリウッドムービーとは全く違う目線が興味深いです。
心に残ったシーンを抜粋
「何かこう、トゲトゲしてないじゃん」
(太田隆太「冬眠のガール」より)
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
(ボクサー苗場「鋼鉄のウール」より)
『魔王』の名言の一つに「馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも水に流されないで、立ち尽くす一本の 木になりたいんだよ」というのがありますが、それに通じるものがあるなーと思います。確かに、最後まできれい(もしくは自分らしく)に生き抜きたいと考えさせられます。
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それとは別に伊坂幸太郎の言葉遊びも一つ引用。こういうのが書けることにリスペクト!
“八面六臂の大活躍とは、とうていいかず、むしろ七転八倒の毎日というか、自棄酒が五臓六腑に沁みる、というか… “

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